Kevin Miller専任講師に聞く
「サービス創造大賞2015」応募のヒント-その4-
2015年7月1日~9月30日の期間、千葉商科大学サービス創造学部では、「サービス創造大賞」のアイデアを募集している(※1)。Kicky!編集部では、同学部の公式サポーター企業や教職員にアイデアのヒントを聞いており(※2)、4回目となる今回は、コミュニケーションを専門とするケビン・ミラー(Kevin Miller)専任講師。ハワイ出身のKevin専任講師が教えるアイデアを生み出すコツとは。
年上の人からのアドバイスを求める
「サービス創造」の重要性を広く社会に認知してもらう目的で、2008年に創設されたサービス創造大賞は、2015年度で8回目。同大学で教鞭をとるKevin専任講師は、サービス創造大賞について「応募者の方には、笑ったり、泣いたり、さまざまな感情をもってほしいと思います。なぜかというと、こうした感情がクリエイティブにつながることが多いからです。とはいえ、いいアイデアというのは、すでに世の中に出ている場合が多いので、クリエイティブなアイデアを生み出すのは、簡単なことではないですよね」と話す。
経験こそがアイデアのヒントになることも多いが、高校生や大学生など若い世代はまだまだ経験が少ない。Kevin専任講師は、「そもそも私が大学の教員になったのは、自分自身が大学時代にさまざまな経験をして、充実した大学生活を送ったからです。教職員の方々は親切で、励まされることもありました。私が学生時代に影響を受けたように、教職員だったり、先輩だったり、自分よりも経験豊富な年上の人と話してみることで、アイデアのヒントが生まれるかもしれない」と、自身の経験をもとにアドバイスをくれた。
マインドマップやブレインストーミングを活用
つづいて具体的なアイデアの方法論について、Kevin専任講師は「マインドマップ(mind map)」を挙げる。これは、テーマを中央に書き、そこから連想するキーワードやイメージを放射状に書き発想を広げていく、というトニー・ブザンが提唱した思考法のこと。これにより、情報を深く整理することができるという。「クレイジーなアイデアや、ワイルドなアイデアもOK。“No idea”は“bad idea”です。頭を柔軟に、あらゆるキーワードを出すことが大事です」と茶目っ気たっぷりに語る。
また、ブレインストーミング(brainstorming)もおすすめだという。数名がチームを組み、ひとつのテーマに対してさまざまな意見を出し合う方法だが、自分ひとりでは思いつかなかったアイデアが生まれる可能性がある。
「たとえば私は、授業の中で、あえてダメなアイデアを出すこともあります。逆の発想を提示することで、学生たちからいいアイデアが生まれる可能性があるからです。サービス創造大賞も、若い皆さんに積極的にチャレンジしてほしいですね。」
募集締め切りまで、1か月を切った――。どんな新しいアイデアが生まれるのか、期待に胸が膨らむ。
<プロフィール>
ハワイ大学マノア校コミュニケーション学部卒業。フェニックス大学大学院教育学修士課程を修了。千葉商科大学非常勤講師を経て、2014年より千葉商科大学サービス創造学部専任講師に就任。学部では、「メディア・コミュニケーションズ」などを担当。専門はコミュニケーション。
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※過去の受賞アイデアも掲載。
*関連記事
(※1)
・「あなたのアイデアでサービスを変えよう!」サービス創造大賞2015募集開始。はこちら
(※2)
「サービス創造大賞2015」応募のヒント-その1-
「サービス創造大賞2015」応募のヒント-その2-/松本大吾准教授
「サービス創造大賞2015」応募のヒント-その3-