サービス創造大賞2015受賞者に聞く
−サービス創造大賞2015、受賞者決定!−

千葉商科大学サービス創造学部では毎年、新サービスのアイデアを募集する「サービス創造大賞」を開催している。2015年度で8回目となる今回は、全国の高校生や千葉商科大学の在学生、一般の方から、2,286件(一般課題部門:1,534件、企業課題部門752件)の応募があった。今回Kicky!編集部では、企業課題部門で大賞を受賞した同学部2年生の川名和颯くんに受賞の喜びを聞いた。

 


趣味から生まれたアイデア

サービス創造大賞は、「サービス創造」の重要性を広く社会に認識してもらうことを目的として、2008年から開催されている。今回、一般課題部門では「あったらいいな、こんなサービス」、企業課題部門では、同学部の公式サポーター企業である、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」を運営する株式会社ASPE、プロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」を運営するジェフユナイテッド株式会社、セントラルスポーツ株式会社、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」を運営する株式会社千葉ロッテマリーンズ、株式会社ルネサンスの協力のもと、「あったらいいな、スポーツのこんなサービス」のアイデアを募集した。
 
大賞を受賞したのは、「ヘッドフォン付きシート、観戦解説サービス」を提案した同学部2年生の川名和颯くん。スポーツ観戦が趣味だと語る川名くんは、「高校まで野球をやっていたこともあって、普段から、野球はもちろん、サッカー、バスケなど、さまざまなスポーツを見に行きます。ところが、あまりスポーツに詳しくない友人と一緒に行くと、最後までルールがわからず、『つまらなかった』といった声を聞くんです。一方で、ルールを知っている僕自身も、目視だけでは分からないプレーや采配、審判の判定に納得がいかないこともある。そこで思いついたのがこのアイデアです」と受賞アイデア誕生の経緯を明かしてくれた。「テレビ画面を通してでは伝わらないことがある。会場で観客の皆さんがつくり出す雰囲気も、スポーツ観戦に行く楽しみのひとつです。だからこそ、こうしたサービスがあればより楽しめるのではないかと思ったんです」と、目をキラキラさせながら、スポーツ観戦の魅力を話してくれた。会場での観戦にこだわる彼だからこそ、このような“ひらめき”が生まれたのだろう。
 

「ゼミでプレゼンすることが多いので、賞金10万円で新しいパソコンを買おうと思っています」と賞金の使い道を明かした。


大賞受賞は「大きな自信」

大賞受賞後、周囲からどのような反応があったかたずねると、「双子の弟が同じ大学の人間社会学部にいます。弟は昨年5月に、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級を取得し、大学から表彰されました。その弟にも、今回初めて褒められました。もちろん家族もすごく喜んでくれました」と、満足げな表情を見せた。「今回このような賞をいただけたことは自信につながりました。これまで学部で、サービスについて学んできたので、これまでの学びが大賞に生かされたと思っています。僕自身、もともと企画するのが好きで、電車に乗っていたり、ファミレスに行ったりしても、不便に感じることを常日頃から考えています。昨年もサービス創造大賞に応募しているので、毎年チャレンジしたいですし、これに限らずいろいろなことに挑戦していきたいと思っています」と抱負を述べた。
 

所属するゼミの安藤和代准教授から賞状を受け取った川名くんは、「人前で話すことが苦手だったのですが、安藤ゼミに入って、少しずつ苦手意識が克服されてきました」と話す。ゼミのメンバーとともに。

 
 
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