2015年3月21日(土・祝)、春めいた陽気の中、平成26年度千葉商科大学学位記授与式が同大学の体育館アリーナで行われた。サービス創造学部サービス創造学科を含む3学部合計1,242人に学位記が授与され、卒業生たちは希望を胸に学び舎を巣立っていく。
学位記授与式は同大学OBで歌手の髙城靖雄氏の校歌独唱で開式した。
同大学島田晴雄学長から「皆さん、ご卒業おめでとうございます。諸君がこの大学に入学したときに申し上げた、“明るく、優しく、逞しく”というモットーは、社会に出ても心がけていってほしいと思います。千葉商科大学で学んだこと、できた友達、教わった先生は、あなた方にとって宝です」と式辞が、原田嘉中理事長からは「皆さんを迎える社会の現実は厳しく、多くの難関に直面されることでありましょう。習得された学識と不当不屈の精神であらゆる苦難を乗り越え、幸せな人生を送られますよう切望します」と祝辞が述べられた。
卒業生代表として挨拶を行ったのは、商経学部商経学科の田中沙也加さん。「私たちは4年前、東日本大震災の年に、千葉商科大学の門をくぐりました。慣れない環境や見知らぬ顔の中にいることに加え、震災によって傷ついた日本に対するどこに向けていいのかわからない不安を抱えていたのも事実です。不安の中にも新しい生活に対する希望はしっかりとあって、多くの人と出会うことでそれは次第に大きくなっていきました。学生生活ではたくさんの出会いが一番大切な出来事であったといっても過言ではありません。千葉商科大学で得たたくさんの経験は何ものにも代えられない財産。これから先、今まで以上の困難にぶつかることもあると思いますが、経験という財産を糧に乗り越えていきます」と、教職員、家族への感謝の意を表すとともに、未来への決意を力強く述べた。
式典後のキャンパスでは、大学と同窓会との共催で「卒業祝賀会」が開催され、同大学の吹奏楽部や同大学のチアダンスチーム「glitter’s」がパフォーマンスを行うなど、卒業生の門出を祝った。
サービス創造学部の卒業生たちも、同級生や後輩、恩師や職員との別れを惜しみながら会話に花を咲かせていた。4月から迎える新生活での飛躍を誓い、彼らはキャンパスを旅立っていく。