2015年3月3日(火)、千葉商科大学チアダンスチーム「glitter’s」の卒業公演が行われ、総勢15人の下級生メンバーに、昨年卒業したOGやゲストたちも加わり、卒業する4年生メンバー3人の門出を祝福した。会場は、パフォーマンスの熱気に加え、別れを惜しむ涙と旅立ちを祝う笑顔に包まれた。
今年で4年目を迎えたチアダンスチーム「glitter’s」。そもそもこのチアダンスチームが誕生したきっかけは、「大学を元気にするための存在は大切」と、同大学のサービス創造学部の吉田優治学部長の一言だった。2012年3月、7人でチアダンスチーム「glitter’s」は発足した。現在、18人にまで増えたメンバーは、学内のイベントをはじめ、同大学サービス創造学部の公式サポーター企業でもあるプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」や同プロ野球チーム「千葉ロッテマリーンズ」の応援など、さまざまな場でパフォーマンスを披露してきた。
今回卒業するメンバーは2期生となる、高柳亜衣さん(商経学部4年)、内田采花さん(商経学部4年)、黒崎七海さん(サービス創造学部4年)の3人だ。公演当日、会場にはメンバーの卒業を祝うため、保護者や友人をはじめ、OG、関係者、教職員など100人近くが集まった。glitter’sメンバーが思い出の曲のメドレーや新曲のダンスを披露したほか、glitter’s有志メンバーによるバトンバトントワリングや、スペシャルゲストとして登場したプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」のチアリーダーズ「STAR JETS」のパフォーマンスなどで会場は大いに盛り上がった。
glitter’sを立ち上げ、現在「STAR JETS」のメンバーとしても活躍するOGの安村美咲さんは、「発足当時から一緒にやってきたメンバーの卒業ということで、私たちもいろいろな思いが溢れて感動しました。私たち8人が抜けた後、4年生3人でメンバーを引っ張っていかなければならず、すごくプレッシャーだったと思います。壁にぶち当たったり、メンバー同士でぶつかり合ったりすることがたくさんあったと思いますが、3人が協力してメンバーを引っ張っていってくれたのはすごく嬉しかった」と、後輩たちの労をねぎらった。また、来年度からは、基本動作や振り付けなど、指導者としてもglitter’sにかかわっていくという安村さん。「次の4年生も3人ですから、すごく大変だと思います。ですが、これまでとは違ったカラーを出せるように輝いていってほしいし、今後10年、20年と続くチアのチームになってほしい」とエールを送った。
キャプテンの高柳さんは、「この公演を終えて、卒業を実感しはじめました。今まで私は人前に立つのが苦手なタイプだったんです。でも、1年間キャプテンを務めさせていただいて、インタビューに対応したり、言葉遣いを学んだり、さまざまな経験をすることができました。チアをすることは、お客様に喜んでいただくと同時に、自分たちの喜びにもつながりました」と、充実したチーム生活を振り返った。
副キャプテンを務めた内田さんは、「glitter’sに入った時は、正直不安があったんです」と当時を振り返る。というのも、中高時代はテニス部に所属していて、団体競技の経験がなかったからだという。「チアは一人でも欠けたらパフォーマンスが完成しません。だからこそ大切なメンバーが一体となることや、さらにその中で自分らしさを出すことも含め、すごく難しかったです」と語った上で、「先輩・後輩が関係なくいろいろと言い合える環境だったことは、すごくよかったし成長できたと思います。最終的に辞めずにやってこられたことで、青春できたかなと思っています」と満足感を口にした。
黒崎さんは「地域のイベントをはじめ、千葉ロッテマリーンズや千葉ジェッツの試合など、たくさんのイベントに参加させていただいたことはすごく貴重な経験でした。最初は軽い気持ちで入ったのですが、今となっては、楽しいことも辛いこともすべて何物にも代えられないかけがえのないいい思い出です。みんなで頑張っている姿や笑顔を思い返すと、社会人になってもそれを糧に頑張っていけそうです」と笑顔を見せた。
卒業生を無事送り出した2015年度の新キャプテン・伊藤瑞穂さん(商経学部3年)は、「これからは自分たちが引っ張っていかなければならないので、身の引き締まる思いです。既存の曲だけではなく、新曲を増やすなど、今までにない私たちらしさが出していけたらいいと思います」と決意を口にする。先輩たちの思いを引き継ぎ、新たな一歩を踏み出す「glitter’s」がどんな輝きを見せるのか、さらなる飛躍に期待が膨らむ。
辛かったこと、楽しかったこと、笑ったこと、泣いたこと、さまざまな思い出を胸に3人は社会に巣立っていく。そしてそれは、新生・glitter’sの新たな戦いの幕開けでもある。