千葉商科大学サービス創造学部では、毎年、新しいサービスのアイデアを募集する「サービス創造大賞」を開催している。2014年度で7回目となるコンテストは、「サービス創造」の重要性を広く社会に認識してもらうことを目的として2008年に創設された。2014年度は、一般課題部門では「あったらいいな、こんなサービス」、同学部公式サポーター企業とのコラボで実施された企業課題部門では株式会社サークルKサンクス、ミニストップ株式会社というコンビニエンスストアの協力のもと、「あったらいいな、コンビニのこんなサービス」をテーマにしたアイデアを募集。全国の高校生や千葉商科大学の在学生、一般の方から、昨年度の2,752件を大幅に上回る3,976件(一般課題部門2,290件、企業課題部門1,686件)の応募があった。今回、Kicky!編集部では、企業課題部門で大賞(ミニストップ賞)を、一般課題部門で優秀賞を受賞した同学部の学生たちに受賞の喜びを聞いた。
アルバイトの経験からアイデアがひらめいた
「ホットスナック作り体験」
企業課題部門 大賞 <ミニストップ賞>
千葉商科大学サービス創造学部1年・岸田尚真くん
「“ホットスナック作り”というのは、子ども向けに出したアイデアなんです。子どもは好奇心意旺盛ですし、大人がやっていることに興味があると思いまして。身近なコンビニで、から揚げやポテトなどを自分たちでつくれたら、子どもたちも喜ぶだろうし、もっと美味しく感じるのではないかなと。さらにはもしかしたら、いつかコンビニで働きたいと思う子どもも出てくるかもしれないという狙いもありました」と、受賞アイデアについて説明する。
アイデアの募集期間は、7月1日~10月31日だった。7月から8月にかけての半月くらいで思いついたと語る岸田くんは、「まずは、他のお店にあって、コンビニにないものを探してみました。僕は、マクドナルドでアルバイトをしているのですが、僕が働いている店舗では、小学校3年生くらいまでの子どもを対象として、ハンバーガー作りの体験を行っているんですが、子どもたちが本当に喜んでくれるんですよね。その姿を思い出して、だったら、コンビニでホットスナック作り体験ができないかなと考えたんです。油を使うことに関しては危ない部分もあるかもしれませんが、大人がしっかり横について安全を確保できれば、実現できる可能性はあるのではないかと思いました」と、経験の中にアイデアのヒントがあったことを明かしてくれた。
「普段から商品化するためのアイデアを考えているわけではありませんが、常にどうしたら効率よく仕事ができるかということは考えています」と岸田くん。「これまで自分自身、アイデアを出したり、意見を言ったりするのが得意な方ではありませんでした。しかし、今回、このような賞をいただいたことによって、自分でもアイデアを生み出すことができるんだと自信につながりました。特別な将来の目標を持っていたわけではないのですが、企画考案とか新商品開発など、企業に入ってアイデアを生み出す仕事にも興味が沸いてきて、将来の選択肢が広がったことを実感しています。また来年度もチャレンジして、2年連続で大賞が取れたら嬉しいです。実用化されるかされないかは別として、普段からアイデアを生み出すようなトレーニングをしていきたいですね」と今後の目標を力強く語った。
- 「先生に呼び出された時には怒られるのかと思いました。まさか自分の案が通ると思っていなかったので、とにかくびっくりしました」と岸田くん。
- 横嶋くんは次回を見据えて、「まだまだ考えれば自分のアイデアが出せるのかなと思っています」と意気込んだ。
アクセサリー好きだからこそ生まれたアイデア
「電子アクセサリー」 ~エンゲージリングもブレスレットも電子決済グッズに。あってよかったオシャレグッズが便利グッズに早変わり!~
優秀賞 <一般課題部門>
千葉商科大学サービス創造学部1年・横嶋祐希くん
「普段、僕はアクセサリーを身につけているので、アクセサリーに関連したものでなにか便利なものをつくれないかと考えたのが、このアイデアが生まれたきっかけでした。普段、SuicaなどのICカードや電子マネーを使う機会も多いのですが、アクセサリーとそういったものを合体できないかなと考えたんです」と、横嶋くんは笑顔でアイデア誕生の経緯を語る。
「4000件近く応募があった中で、ひとつの賞に選ばれたのは大変光栄なことです。今までこうした大きな賞で表彰されることはなかったですし、選ばれたことが本当に嬉しかったですね。今回は優秀賞をいただきましたが、次回は大賞を狙いたい。自分自身、創造力があまり豊かな方ではないと思いますが、これに関してはすぐに思いつきましたし、普段の生活の中でも意識をしていれば、アイデアがひらめくこともあると思います。これを機に、今後もいろいろなアイデアを生み出せるように意識をしていきたいと思っています」と今後の抱負を語った。
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