【ちゃちゃっと解決編】
1)驚き!いつもはこんなに残ってた!
2)画期的ではなかった!?「飲み口の下の部分を押しつぶす」方法。
3)おいしく飲むことこそ原点。
***
【じっくり解決編】
取れないよ〜。
缶コンポタのコーンが!
この悩みって夏にはすっかり忘れるけど、冬になる度悩みます。1粒でもコーンが残ると損した気分で。
そういえばツイッターでなんか画期的な方法が拡散されてた気がする!というわけでググってみる「コンポタ 最後まで」検索、検索、っと。
あったあった、「飲み口の下の部分を押しつぶす方法」!
みんなのコメントもすごい。絶対正義と言わんばかりの賞賛ぶり。
これならストレスフリーで飲みきることができるのね!
よーし、私もやってみよー!
いつもはこんな状況なんです。
……っと、その前に。
そもそもコンポタってどのくらいコーンが入ってて、どのくらい残っちゃってるわけ?
早速、数えてみた → 57粒。
普通に飲んでみた → 残5粒。
なるほど。この状態から缶叩いたり掻き出したりしてるわけね、いつもは。
ちなみに思いつく限りの「いつもの」方法を残5粒の状態から30秒でどれだけ取り出せるかやってみた。
↓
ひたすら叩く → 残1粒。
舌で掻き出す → 残5粒。
プルトップで掻き出す → 残2粒。
「飲み終わってからどうこうするのが間違っている。スープがあるうちに流し込めばいいんだよ」と言う理系の友人Yに言われた通り「いつもの」方法でやってみる。
↓
渦を作って流す → 残1粒。
波を作って流す → 残3粒。
逆さにしてさっさと飲む → 残0粒!!!
おーーーーーい!
飲み切れちまったじゃないのーーーーー!
と喜ぶ山田を横目に当たり前のごとく失敗する友人T。
で……、ですよね。
逆さにしてさっさと飲む → 残7粒。
まあ、「いつもの」って言ったらこんなもんですよね。
コーンは残って当たり前。缶叩いてる人は冬の風物詩。
さあ、いまこそ、1万人以上がRTした「飲み口の下の部分を押しつぶす方法」を!
方法は、「飲み口の下の部分を押しつぶす」だけで、「驚くほどコーンが出てくる」そうです。
また仮にコーンが残っても「吸えば出てくる」らしい。
この「飲み口の下の部分を押しつぶす」ことによって飲み口付近で傾斜ができ、流体力学によってコーンが流れ出てくるという仕組みらしい。
またまたぁ、そんな簡単なわけ………、なかった……。
1回目 → 残5粒。
いやいやそんなわけないでしょ。
私が思うに、へこませ方が足りなかったと思うんだよ!
ちょうど選んだ缶が飲み口の下がドンピシャでつなぎ目だったせいでへこみにくかったし。
銘柄を変え、つなぎ目がずれていることを確認。
2回目 → 残7粒。
……2回中2回とも失敗。
だけども、そんなわけないでしょ。
だって物理学的に分析してる人だっていて、ネットでは成功しました報告があふれている。きっと私に落ち度があるんだ。
へこませ具合とか、特別硬い缶でやってるとか、飲むスピードが遅いとか、へこませてる部分が悪いとか。
改善すれば、次は必ず成功する(はず)!
いざ!
3回目 → 残3粒。
4回目 → 残7粒。
5回目 → 残13粒。
……。
正直、スチール缶へこますのも限界までやったし、コーンをもぐもぐしてるタイムロスはあっても全速力で飲んだし。
流体力?ちゃんと働いたのかな?
「飲み口の下の部分を押しつぶす」方法、正義じゃないよ!
コーン13粒残るってなんだよ!!
コンポタを飲む際に大切なことって……。
コンポタっ腹になってきたところへ現れた友人Sに余りをなんとなくあげた。
談笑していて、ふと気が付くとすでに缶を持っていない。
知らない間に友人Sは缶を捨てていた。
山田「ねえ!今コーンも全部飲み切れたの!?」
友人S「……え!知らない!!」
山田・友人T「!?」
知らないだと!?
私と、私の悩みに巻き込まれた友人Tは目の前が真っ白になった。
友人S「おいしかったよ?」
世の中にはコーンが残ろうが残らまいが気にも留めない人がいる。
ラストコーンに翻弄され、ここ数日でおよそ700kcalを摂取してあれやこれや騒いでいた私達より、よっぽどコンポタを楽しみ、味わい、そして幸福を感じてホッとしているではないか!!
飲みたいように飲むことが幸せな飲み方なのかも、しれない……(汗ポタ)。
【あやみのなやみ 解決度66.6%!】
それでも、私はコーンをあきらめない!!