【ちゃちゃっと解決編】
1)応援歌はファンの想いを代弁しているもの。
2)新しいファンでもすぐに応援を覚えてもらえる場を作りたかった。それがリサイタル。
3)生活の中にマリーンズがある感覚こそ「脱にわか」の兆し。
***
【じっくり解決編】
私は自覚ありのにわかロッテファン。何知ってたら玄人っぽいかなー。
ザ・ホンモノみたいな人に会ってみたいな。
そういやロッテって応援団も有名だよね。
確か応援歌を練習するイベントがあるとか聞いたことがあるような……。
というわけでググってみる。「ロッテ 応援歌 練習」検索、検索、っと。
へえ、リサイタルって言うんだ。しかも名物応援団長みたいな人がバンド引き連れてやったりもしてるんだ、すごー。こんなことやってるの、他球団でまだ聞いたことない気がする。
つまり、この人先駆者なんじゃない?この人に会えたらすごくない?!
よっしゃ!なんとかして、聞きに行こ!!
思い立ってからわずか数日、お忙しいにも関わらず、会ってくれました!
千葉ロッテマリーンズ応援団のてっぺん、団長のジントシオさん!!
神 俊雄 東京都小平市出身 1980年5月18日 生まれ
学生時代からマリーンズの応援団として応援曲の制作などを担当。また韓国に留学も経験、韓国で結成した「LAZYBONE」というバンドのメンバーとして2002年フジロックフェスティバルにも出演した。2004年に応援団を一旦離れるも、2010年に新たな応援団を立ち上げる際に団長として復帰。2014年はビジター応援デーにあわせ全国5箇所で応援歌を演奏するライブイベントを開催した。
まずは、リサイタルのメインコンテンツ、応援歌について聞いてみた。
ジン「応援歌は私が応援団に戻った2010年にほぼ一新しました。応援歌はすべて私が決めているという風に思われている方もいらっしゃるかと思いますが、基本的には団員から案を募って意見を調整しながら決めています。ファンの皆さんからかっこ悪いといわれてしまう応援歌にならないように、作ってから多数決をとるなどバランスを大事にしながら考えています。
でも、時には自分の感性を信じてズバッと信念を貫くことも大事です。スパッとあきらめたほうがいい曲なのか、使い続けたほうが徐々に定着する曲なのかという判断が難しいですがとても重要です。
作ったものに選手やほかのチームのファンの方から賞賛をいただいたり、応援アイデアが高校野球などで採用されたりするとうれしいですね。」
ぶっちゃけ新曲が多くて覚えるのがやっとな、にわかファン代表・山田。「応援団の原動力はチーム愛」だと語るジンさんに対して少し心が痛い(笑)。
かっこいいと評判のメロディ作りや、選手の特徴、ホームである千葉にちなんだ作詞はまさにファンの気持ちが吸い上げられて代弁されている。想いの詰まった応援歌がマリーンズの選手にどれだけの力を与えているんだろう……。やっぱりバシッと大きな声が揃ってみんなで歌った方が選手も嬉しいだろうから、そんな意味でもリサイタルは大きな意味を持つんだろうな。
謎多きリサイタルのことについて聞いてみた。
ジン「2010年に応援団に戻った時、いろんな新規ファンが来やすくて既存のファンと共存できるライトスタンドを作ることが一つの目標でした。そこで応援歌を紹介する新規ファン向けイベント、リサイタルを始めました。
リサイタルでは新曲の発表をしたり応援の練習をしたりしています。僕は子供のころから応援歌を歌ったり作ったりすることに興味があって、応援歌というジャンルを世間からもっと評価されたり楽しむ機会があってもいいのでは?って思ってました。マリーンズは全国にもたくさんファンがいますから、今年はビジターファンの期待に応えて全国ツアーも始めました!」
※ジントシオ リサイタル詳細はこちら
新規ファン向け?!コアなファンじゃなくてもあの中に混ざっていいんだ!(笑)
リサイタルでは野球もやらなければ、マリーンズの選手が来るわけでもない。でも毎回リサイタルに足を運ぶファンもいるらしい。ジンさんの望んでいた「応援歌を楽しむ機会」がしっかり実現されている。
でもさ、やっぱり行きづらいし、一回っきりになっちゃいそう。結局選手のこと知らなければ応援歌の意味も理解できないだろうしね。つまり、マリーンズを好きになるにはどうしたらいいんだろう?
にわかファン脱却の案を聞いてみた。
ジン「1年間何度も何度も試合を観に来ていると、生活の中にマリーンズがある感覚になってくる。勝って嬉しいとか、応援が届かなくて悲しいとか……。
つまり共に歩んでいくストーリー。まさに『マリンに集う我ら』という曲の歌詞にファンの気持ちが凝縮されていると思います。
それに、チーム、野球、応援、マスコットやチア、イベントなど、ファンの好きなものはさまざまです。古いファンも新しいファンもいる。全てでマリーンズファンです! 僕はそう思います!」
ーマリンに集う我らー(歌詞から一部抜粋)
Stand-up My Fellows 共に歩んでいくストーリー
この場所からいつでも 頂点を目指してる
Control Our Destiny 共に分かち合えるストーリー
この場所にはいつだって 輝いてる君がいる
So 僕らは 同じ夢を見てる
千葉マリンに集う我らと 波の彼方 同じ夢を誓う
千葉マリンに集う我らと 今、この海風受けて戦え
私はまだマリーンズとともに生活はしてないなあ。でもその考え方いいな!
やっぱりホンモノはいいこと言ってくれるなあ!
他にもめちゃくちゃいいことたくさん話してくれたけど、それはまあ、話を聞きに行った私の特権ってことで……(笑)。
今シーズンは残念だったけど、来シーズンこそ!
Let’s go マリーンズ!
【あやみのなやみ 解決度78.3%!】
実際この記事を書くこと自体が、最近の一番の悩みだったわ!!!