千葉商科大学サービス創造学部
千葉ロッテ・プロジェクト「千葉商科大学マッチデー2016」
2016年8月30日にQVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズの一戦は、「千葉商科大学マッチデー」として開催された。今年も、同大学サービス創造学部の千葉ロッテ・プロジェクトのメンバーがホームゲームを盛り上げるための企画・運営に挑戦。台風10号最接近との予報で、直前まで開催が危ぶまれたが、メンバーの思いが通じたのか台風は通過、平日にもかかわらず15,849人を動員する一夜となった。
千葉ロッテ・プロジェクトは、同学部のスポーツビジネスプロジェクトのひとつで、同学部の公式サポーター企業の地元プロ野球球団「千葉ロッテマリーンズ」と連携し、学生たちがリアルなスポーツビジネスを学んでいる。
今年のマッチデーでは「大学は球団のスポンサーである」ことを意識し、プロジェクトメンバーは同大学をアピールするため、マリーンズファンにはおなじみの勝利のコール「We are 千葉ロッテ!」をアレンジしたCM「We are 千葉商大!」を企画した。ストーリー展開は、千葉ロッテの鈴木大地選手による「We are!」の掛け声に、同大学国際教養学部の特命講師でもあり、千葉ロッテOBの里崎智也氏をはじめ、学生と教職員が呼応するというもの。CMは球場内のマリンビジョンで何度も放映され、ファンもおなじみのコールにスタジアム全体が親近感を持った様子だった。
また、プロジェクトメンバーは、スポーツが持つ公共性や社会への影響力にも注目。「千葉から被災地へ。届け、スポーツのチカラ!」をキャッチフレーズに、同学部の公式サポーター企業でもあるバスケットボールの「千葉ジェッツ」やサッカーの「ジェフユナテッド市原・千葉」にも協力を仰ぎながら、オリジナルのチャリティグッズを販売したり、選手のサイングッズなどがもらえる抽選会を行ったりすることによって、東日本大震災の被災地への寄付金を集める社会貢献活動も行った。試合は千葉ロッテがオリックスに逆転を許し4-6の残念な結果に終わったが、メンバーたちは試合終了後も積極的に呼び込みを行い、予想を上回る大盛況となった。
プロジェクトのリーダー、大柳莉奈さん(サービス創造学部3年)は、「当日、台風が来て、中止になるかもしれないという中、メンバー全員がモチベーションを保てていました。事前準備を綿密に行ってきたので、それぞれが役割を全うできたかなと思います。また、お客様に対しても笑顔で丁寧に接客をしてくれていたので、全員がプロジェクトメンバーとして誇りを持って活動してくれたと感じました。一方で休憩中の緩んだ態度は反省点。オフの時間帯も、メンバーとしての自覚を持ってくれればさらによかったと思います。反省点も含めて、今後に生かしていきたいと思います」と、イベントを乗り越えほっとした表情を見せた。
また、同プロジェクトの副リーダーを務める渡辺祐太くん(サービス創造学部3年)は、「プロジェクト人数が大幅に増えたことに加え、2年生の人数に対して、3年生が少なかったため、意思統一や情報伝達に時間がかかってしまいました。当初は、危機感や自覚意識の低いメンバーがいたのも事実です。しかし当日は、一人ひとりがしっかり動いてくれて、多くのお客様にブースに立ち寄ってもらうことができました」と後輩たちをねぎらった。製作に難航したというCMについては、「実際にCMを見ると、大学の人たち、ロッテマリーンズの方々、スポーツ3球団のつながりが見えてよかったです。本当は、ロッテが試合に勝って、『We are!』で千葉商科大学をアピールしたかったんですけどね」と笑顔で振り返った。
▼動画『We are 千葉商大!』はこちら
- 東日本大震災復興支援のチャリティ抽選会では、千葉ロッテマリーンズやプロバスケットボール「千葉ジェッツ」、プロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」のグッズが当たるとあって、多くの方がチャレンジ!
- チャリティグッズとなったTシャツは胸元にマリーンズのロゴが、タオルは千葉ロッテマリーンズ、千葉ジェッツ、ジェフ千葉のマスコットキャラクターがプリントされたもの。寄付金額を多くするため、グッズ制作を担当する企業「株式会社バンテック」の協力を仰いだ。
- ファーストピッチセレモニーを前に参加した(写真左から)千葉ロッテ・プロジェクトの渡辺祐太くん(サービス創造学部3年)、同・大柳さん、千葉ジェッツ・プロジェクトの大網英嗣くん(同3年)、ジェフ・プロジェクトの中村雪乃さん(同3年)。渡辺くんは、「グラウンドに立つということが初めてで緊張しましたが、一生の思い出になりました」と嬉しそうに振り返った。