千葉商科大学サービス創造学部
千葉ロッテ・プロジェクト「千葉商科大学マッチデー2015」

2015年9月16日、QVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズの一戦は、「スポーツのチカラで、千葉をひとつに! 〜千葉商科大学マッチデー〜」として開催された。同大学サービス創造学部の「千葉ロッテ・プロジェクト」では、学生自身がプロ野球球団とともにマッチデーを盛り上げるための企画を提案・実践することでスポーツビジネスをリアルに学んでいる。プロジェクトを通じて学生達は何を得たのだろうか。マッチデー当日の彼らの姿をKicky!編集部が追った。

 
「千葉ロッテ・プロジェクト」は、サービス創造学部のカリキュラム。現場でリアルに体験しながらスポーツビジネスを学んでいる。本プロジェクトの担当教員である中村聡宏専任講師は、今年のプロジェクトの方針について「スポーツビジネスの根幹は集客です。集客できてはじめて、放映権、スポンサー、マーチャンダイジングが機能します。その大前提をきちんと理解したうえで、そもそもマッチデーにたくさんのお客さんに足を運んでもらうためにはどうしたらいいのか、そして、実際来場してくださった方に楽しんでもらうためには何が必要なのか、という視点から学生たちは企画してきました」と話す。
ファーストピッチセレモニーの前には、サービス創造学部の学生の呼びかけで製作された、千葉ロッテマリーンズのオープニングテーマ曲『千葉、心つなげよう』を千葉商科大学オリジナルバージョンのミュージックビデオ(MV)がマリンビジョンに映し出され、観客の注目を集めた。
 
さらに、ファーストピッチでは、同大学国際教養学部の里崎智也特命講師が、背番号22で登場。現役時代の登場曲BOAの『BE THE ONE』をバックに、球場内のファンからは「里崎」コールがわき上がった。
試合は4-2、惜しくも千葉ロッテマリーンズは敗れたが、雨が降りしきる中、観客は最後まで熱い声援を送り、その熱気に呼応するかのように学生達も最後の最後までプロジェクト完遂のため、ずぶ濡れになりながら球場外を駆け回っていた。
 
プロジェクト・リーダーの青木雄大くん(サービス創造学部3年)は、「マッチデーに向けて、パブリックビューイング、MV製作、マッチデーオリジナルグッズの販売など、たくさんの人に楽しんでもらえる仕掛けを考え、実際に行動できたことはよかったです。試合や準備が夏休み中だったこともあり、みんなであまり集まれず不安な面もありましたが、その分、担当ごとのリーダーが積極的に動いてくれました。また、セレモニーの打ち合わせに参加して、スポーツ業界で働く大変さも実感できました」と振り返った。
スポーツビジネスの裏側を垣間見ることができ、学生たちにとっては、またとない貴重な経験を積んだ一日となった。
 

 
▼『千葉、心つなげよう』 CUCオリジナルver.はこちら

 
 

球場入口前にサービス創造学部の「千葉ロッテ・プロジェクト」のブースを設置。チケットの予約期間は学内が閑散とする夏休みの時期と重なり、当初チケット販売は苦戦したが、メンバー各自が多くの友人たちを誘い合って当日を迎えた。
東日本大震災復興支援のチャリティー抽選会。当たりが出れば景品の千葉ロッテマリーンズの選手のサイングッズがもらえるとあって、試合開始前までチャリティー大抽選会は長蛇の列。
特賞の今江敏晃選手のサイン入りスパイクをゲット!募金総額は15万円を超えた。
野球に詳しくない人でも楽しめるクイズ企画「本日のヒーローは誰だ!?」。「直感で回答できるので、観戦初心者の方にも参加してほしい」とクイズ班の板谷和樹くん(サービス創造学部3年)。100人以上の応募があった。
オリジナルグッズ販売班の北浦光一くん(サービス創造学部3年)。タオルは、「千葉ロッテマリーンズ」だけでなく、サービス創造学部の公式サポーター企業「千葉ジェッツ」にも協力を得て作成。Tシャツはほぼ完売。予想を上回る売れ行きにメンバーたちも一安心。
サービス創造学部の学生達によるオリジナルデザインで、マリーンズとコラボしたTシャツはほぼ完売。「『WE LOVE SPORTS WE LOVE CHIBA』のフレーズに思いを込めました」と大塚淳司くん(サービス創造学部3年)。
正面ゲート付近に設置された特設ステージでは、「同大学文化団体連合会吹奏楽部」がマーチングスタイルに身を包み、高らかなファンファーレでマッチデーを盛り上げる。

吹奏楽部に引き続き、同大学チアリーダー「glitter’s」も登場し盛り上がりは最高潮! 球場内に入場しようとしていた人々も足を止め、パフォーマンスに魅入る。
オープニングセレモニー冒頭、マリンビジョンに学生達が製作したミュージックビデオが映し出される。メッセージボールを人から人へ手渡し、心をつなぐというストーリー。千葉県のマスコット「チーバくん」、千葉出身の芸人「トミドコロ」さんなどの多くの方々の協力を得て撮影された。
映像でメインアイコンとなったメッセージボール。学生から千葉ロッテマリーンズの選手に手渡された。
メッセージボールを手渡した「千葉ロッテ・プロジェクト」のリーダー青木雄大くん(サービス創造学部3年)と佐藤優花さん(同3年)。
千葉ロッテマリーンズのメーンキャラクター「マーくん」(右)と「リーンちゃん」(左)に挟まれ、ファーストピッチを前にマウンドを見つめる里崎智也特命講師。
「人生初の始球式は楽しかった!」と里崎特命講師。ビジョンに映った学生達の映像についても「さまざまな人が登場して団結力や一体感を感じることができますね。いいですね」と絶賛。
プレーボール前、同大学吹奏楽部が君が代を演奏。
「glitter’s」と「M☆Splash!!」のダンスコラボーレション。観客から大きな声援が送られる。
スタジアムコンコースで行われた「glitter’s」とマーくんの撮影会も大人気!「glitter’s」のOGも応援に駆けつけ記念撮影。
7回終了後には、再び「glitter’s」と「M☆Splash!!」がグラウンドでパフォーマンスを披露。観客も風船を飛ばして彼女たちの笑顔に応えた。
球場外では、プロジェクトを担当する中村聡宏専任講師とサービス創造学部の学生達が試合終了後の観客の波に備えて待機。ミーティング中お邪魔して、記念の1枚。おつかれさまでした!