2015年7月3日、千葉商科大学サービス創造学部の「OUR WEDDINGプロジェクト」の手によって、今年もブライダルファッションショーが開催された。「OUR WEDDINGプロジェクト」は、“リアルビジネスラーニング”を特徴とする同学部のプロジェクト活動のひとつ。サービス創造学部の特命教授で世界的デザイナーの桂由美さんによるウェディングドレスを使って、ブライダルファッションショーを学生自身が企画・運営する。今年で5年目を迎えた同プロジェクトでは、31人の学生たちが演出・広報・装飾・渉外などのチームに分かれて活動。政策情報学部ほか他学部の有志や和洋女子大学、ハリウッドビューティ専門学校ら他校の協力を得ながら実施された。

 
今年のイベントでは映像を多用した。演出を担当した佐藤大幹くん(サービス創造学部3年)は、「男性が結婚したくなるまでのドラマを作成してムービーで流しています。結婚式は女性のものというイメージが強いですが、男性からの目線を意識した演出にしました」と話す。
 
また、担当教員である井上義次教授は、「学生たちは本当によくやったと思います。私からのアドバイスはビジネス上の基本的なルールについてのみで、企画や運営はもちろん、お金の管理まですべて彼らに任せました。今日流れたムービーも初めて見たくらいなんですよ」と嬉しそうに語ってくれた。
 
ショーの最後に、桂由美特命教授は「年々、回数を重ねてきて、モデルの人数も増えたしポーズも上手になりました。見ているみなさんにも楽しんでいただけたと思います。女性にとってウェディングドレスを着るのは夢。イベントのタイトルも“夏の夜の夢”ですが、夢で終わらないよう素敵なパートナーを見つけて、ぜひ、盛大な結婚式を挙げてください」との温かいメッセージ。500人を超える大観衆から、男性6人、女性10人の学生モデルに盛大な拍手が送られ、ショーは大盛況の中、幕を閉じた。
 


純白のウェディングドレスがランウェイに舞う。2年連続でモデルを経験した石原あかねさん(サービス創造学部2年/左)は「今年は特にお気に入りのドレスが着られて嬉しいんです!」とイベントを楽しむ余裕も感じられた。

 
 

華やかな表舞台の裏では慌ただしく準備が進められていく。「今日はぶっつけ本番ですが、それぞれのモデルさんの雰囲気に合ったメイクをしていきたいです」と話すのは、メイクをサポートしてくれているの石本眞子さん(ハリウッドビューティ専門学校)。
本番5時間前に、モデルのメイクが開始。男性モデル役で登場する学生たちも初めてのメイクに緊張気味。
会場入り口前に、「WELCOME OUR WEDDING」と書かれたボードの装飾を行うプロジェクトメンバー。
担当教員の井上義次教授(左)が本番前、プロジェクトのメンバーに直接指導する場面も。
湯浅真祥くん(サービス創造学部3年/右)と山崎花菜さん(同3年/左)。音響担当の湯浅くんは結婚式に臨む男性の気持ちを紹介した映像に対し、「演出と音のタイミングを合わせることに一番神経を使っています」と話す。
代表を務めた宮本武くん(サービス創造学部3年/右)と若菜友里恵さん(同3年/左)らは、「OUR WEDDING」プロジェクト始動当初から準備を進めていた中心メンバー。
サービス創造学部の学部メディア・プロジェクトのメンバーは、撮影の段取りを相談中。左から宮下侑晟くん(サービス創造学部2年)くん、平井滋己くん(同1年)、井上恭兵くん(同3年)。
中央で花婿を演じる米山僚くん(サービス創造学部4年)はムービーの主人公。花嫁役の安部亜里沙さん(商経学部3年)は「初めてなのでとにかく緊張しています!」と神妙な面持ちで本番に臨んだ。
「自分の中でいっぱいいっぱいにならないで女性の方を見て、お客様を楽しませたいですね」と本番前に語った相沢賢輔くん(サービス創造学部1年/左)。舞台上では池野有咲さん(同2年/右)と一緒に幸せなカップルを見事に演じた。
鮮やかなカラードレスを身にまとい、各カップルの個性に合わせてポーズを決め、観客の目を惹きつけた。
花嫁の父親役は、イベント当日に誕生日を迎えた井上教授。「この大役をやると聞かされたのは前日ですよ!」と驚きつつも、笑顔で快諾。
会場の外でイベントを楽しんでいる学生たち。会場外の装飾は夏の森をイメージして、学生たちが力を合わせて製作した。
原稿を繰り返しチェックしていた司会の山崎花菜さん(サービス創造学部3年)。イベント終了後は「とても緊張しましたが、いい経験になりました」とほっと一息ついた。
桂由美特命教授は「千葉商科大学には素敵な男性が多いですね。みなさんはぜひ百人百様の個性的なアイデアいっぱいの結婚式を挙げてください」とエールを送ってくれた。
イベント終了後、スタッフ全員で、桂特命教授、井上教授らとともに、笑顔で記念撮影。