千葉商科大学サービス創造学部 プロジェクト活動始動

千葉商科大学サービス創造学部の特徴的なカリキュラム「プロジェクト実践」が今年度も始まった。「プロジェクト実践」とは、同学部の公式サポーター企業等の協力を得て、スポーツ、エンターテインメント、イベント企画などさまざまな分野で、学生自らが企画・実践するアクティブ・ラーニング講義のこと。今年度春学期には、「パーティ・プロジェクト」「コミュニティカフェ・プロジェクト」「エンターテインメント・プロジェクト」「Our Wedding プロジェクト」「学部メディア・プロジェクト」「千葉ジェッツ・プロジェクト」「千葉ロッテ・プロジェクト」と7つのプロジェクト活動が行われる。
Kicky!編集部では、“リアルビジネスラーニング”を特徴とする各プロジェクト活動の今年度の活動目標を追う。

 


「桂由美さんのウェディングドレスによるファッションショー」
―Our Wedding プロジェクト

千葉商科大学サービス創造学部の特命教授で世界的デザイナーの桂由美さんによるデザインのウェディングドレスで、ブライダル・ファッションショーを行う「Our Wedding プロジェクト」。2011年に「ファッションショーをしてみたい」という目的のもと誕生したプロジェクトで、モデルのオーディション、ショーの演出や照明、BGM、会場装飾まですべて学生がつくり上げる。
今年度の開催は7月3日(金)。31人のメンバーが演出・広報・装飾・渉外などのチームに分かれて、担当教員である、井上義次教授と庄司祐子特命講師の指導のもと、ブライダル・ファッションショーの企画・運営を行う。昨今結婚式をしないカップルが増えているが、男性にも結婚式に憧れを抱かせられるよう、イベント演出も企画中だ。井上教授は、「過去4回ファッションショーを開催しましたが、学生たちには既成概念にとらわれずにやりましょうと伝えています。本番の舞台を成功させるだけではなく、企画過程で、学生たちがどれだけ成長できるかが大事。企業との交渉などは、普段学生たちが経験できないことですから積極的に参加してほしいですし、こうした経験はきっと社会に出てからも役に立つことだと思っています」とプロジェクトの意図を述べた。
 


担当教員の井上義次教授は、「学生たちにとってこの経験は、就職活動にも大いに役立つものと思っています」と語る。


Weddingプロジェクトながら、男子学生の姿も多数。男性陣を巻き込むための視点も注目だ。

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「プロの仕事から直接学ぶ」
―エンターテインメント・プロジェクト

「エンターテインメントの力で大学を活性化する」を目標とし、音楽イベント中心に活動する「エンターテインメント・プロジェクト」。今年度は、営業、イベント企画、情報発信など、豊富な経験を持つ西尾淳教授、森澤和美特命講師の指導のもと、学生たちが企画・運営を行う。まずは、6月21日(日)のオープンキャンパスで行われる音楽ライブの企画・運営に携わる予定。このイベントを仕切るのは、同学部の公式サポーター企業である、ぴあ株式会社。取締役であり、同学部特命教授の木本敬巳氏にも指導を仰ぎ、リアルなエンターテインメント・ビジネスを体験する予定だ。西尾教授は、「この学部は、『活動から学ぶ』ことに注力していますが、サービスを創造するためには、本物のビジネスから学ぶことが重要です。今年は今まで以上に、プロフェッショナルから仕事を学ぶ機会を設けたいと思っています。こうした活動は新しい取り組みにチャレンジするときのヒントになり、個々の力につながると思っています」とプロジェクトの狙いを語った。
 


森澤和美特命講師(右)と、西尾淳教授(左端)が指導。西尾教授は「一つの楽曲を題材に、世に出して広めてゆくためにはどのようなサービス創造が必要なのかを、アーティストや業界関係者の力もお借りしてリアルに学びたい」と語る。


昨年、1年生ながらプロジェクトに参加をしていた田中そのかさん(左から3人目/サービス創造学部2年)は、プロジェクトの魅力を「業界の人たちや専門的な方たちとつながる機会が多く、たくさんの刺激を受ける」と語る。

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「世間を驚かせるニュースづくりを」
―学部メディア・プロジェクト

活動2年目の「学部メディア・プロジェクト」は昨年、映画・CMなどを手がけるプロカメラマンを巻き込み、学部CMをつくり上げた。今年度は、新たに広告会社「博報堂」のアクティベーションディレクター・山内真太郎氏を特命講師に迎え、さらなる展開を図る。アクティベーションディレクターとは、CM、ポスター、雑誌広告、WEBなどメディアや手法を限定せず、人々のコミュニケーションすべてに関わる役割だという。広告業界の第一線で活躍する山内特命講師の指導のもと、学生たちはビジネスの現場により近い形でプロジェクトを実践する。
今年度の目標として掲げたのは、「世の中を動かすようなニュースをつくる」。動画、WEB、イベント、紙媒体などさまざまなツールを使って、学部のプロモーション、他のプロジェクトのイベント宣伝や広報を目指す。山内特命講師は、「千葉商科大学、サービス創造学部をとにかくメジャー化したい。人に何かを伝えるためにはどのような方法があるか、この授業を通して、広告コミュニケーションセンスを身につけてもらいたいと考えています」と抱負を語る。
 


「ニュースをつくろう。」をテーマに掲げた山内真太郎特命講師。昨年以上の活動成果を上げると意気込む。


「サービス創造学部の特徴ってなんだ?」と、メンバー全員でSWOT分析を行う。

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「顧客のニーズに適した満足度の高いサービスを」
―コミュニティカフェ・プロジェクト

2年前に活動を開始した「コミュニティカフェ・プロジェクト」は、期間限定でカフェの営業をするプロジェクト。本プロジェクトの今年度リーダーを務める荻久保翼くん(サービス創造学部3年)は、このプロジェクトを通して、「営業力」「マーケティング力」などが身につくと力説する。昨年度はコーヒー界の“Apple”ともいわれる「ブルーボトルコーヒー」にも足を運ぶなど、「美味しいコーヒーを飲んでほしい」とフィールドワークも積極的に行ってきた。この経験などを通じて、顧客のニーズに適した満足度の高いサービスを提供していくという。今年度のキャッチコピーは「新価、進化、真価」。7月には、「木漏れ日に輝く 交流と休息のカフェ」をコンセプトとした「カフェガーデン」を開催する予定だ。
 


今年度、プロジェクトリーダーを務める荻久保翼くん(右/サービス創造学部3年)は、「学生たちが進めていくプロジェクトなので、積極的に参加してほしい」と学生たちを前に強くアピールした。


コミュニティカフェ・プロジェクトの初回の授業には、70人以上の学生たちが集まった。

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「本物を知るためのフィールドワークを」
―パーティ・プロジェクト

プロジェクト大賞の団体の部において昨年、一昨年と2年連続で大賞を受賞した「パーティ・プロジェクト」。「パーティを通して、たくさんの人を笑顔にしたい」と、同学部のハワイ出身、ケビン・ミラー専任講師を中心に2010年に始まった。今年度は15人のメンバーでさまざまな企画・運営に取り組んでいく。担当教員の松本大吾准教授は、「昨年は7月に”LOCAL HAWAIIAN PARTY”、10月に”キッズ ハロウィーン・パーティ”、12月に”Yellow Party”と、教職員と学生たち、地域の人々が垣根を越えて交流を深めるイベントを開催しましたが、今年度はそのほかにも企画ができたらいいと思っています。また、外資系のホテルに行くなど、プロフェッショナルのサービスを勉強しに行くフィールドワークも増やしていきたい」と目標を掲げる。
昨年、プロジェクト大賞の個人の部でも大賞を受賞した小林実加さん(サービス創造学部4年)が春学期はリーダーを務める。「楽しいメンバーが集まった。昨年度に引き続き、プロジェクト大賞も取りたいと思っています」と意気込みを見せている。
 


他己紹介をするために、メンバー同士が会話をし、交流を深めていく。


パーティ・プロジェクトを指導するケビン・ミラー専任講師(左)と、松本大吾准教授。


春学期のリーダーを務めるのは前年度に引き続き小林実加さん(左端/サービス創造学部4年)。

 
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