コミュニティカフェ・プロジェクト企画
「わたしとあなたの夢の架け橋 Cafe Milky Way」

7月6日~8日の3日間にわたって、千葉商科大学キャンパス内にカフェ「Milky Way」が出現した。企画・運営は同大学サービス創造学部のコミュニティカフェ・プロジェクトのメンバーたち。夏の夜空や天の川をモチーフにした涼やかなカフェで、教職員や学生たちの会話に花が咲いた。

 

目玉メニューのカフェオレ。巷のコーヒーショップのラテにも劣らぬ味!

 
7月7日を挟んで開催されるとあって、今回のテーマはズバリ「七夕」。カフェを設置した千葉商科大学1号館1階エントランスには、短冊に願いを込めた笹の葉を飾り、カフェの天井には夏の夜空を表す紺色と、天の川を思い起こさせる黄色の布を使って、七夕の雰囲気を盛り上げた。
プロジェクトの企画・運営の中心を担ったのは3年生。代表を中心に、ドリンク班、フード班、空間レイアウト班、デザイン班、コミュニティ班、会計・申請班、広報班の7つの班に配属された学生達が、それぞれ準備を重ね、カフェが開店してからは、みんなで協力して運営にあたった。今回は、メニューにカフェオレを加え、また、教職員へのデリバリーサービスを充実させた。
 
代表を務めたサービス創造学部3年田中大雅くんは、カフェオレの導入にあたり尽力。
「学生はブラックコーヒーが苦手な人が多く、メニューにマンネリ感もあったので、初の試みとしてカフェオレを出しました。牛乳を使用するため、保健所とも相談しなければなりませんでしたが、冷蔵庫を使用して衛生面に注意すればとくに問題ないと言われ、無事メニューに加えることができました。」
そのおかげで売上は好調。初日は、100個用意したカフェオレが午後3時半には完売、相乗効果でアイスコーヒーも完売した。また、田中くんは、「冷蔵庫を新たに備品として準備しました。今後もカフェのメニューの幅を広げてくれると思います」と、目を輝かせた。
 
もうひとつの目玉は、強化したデリバリーサービスだ。本館1階受付の横と研究館にポストを設置し、そこに教職員の配達希望を投函してもらって、30分に1回の頻度で回収にあたった。このサービスの成功の可否は、教職員への認知だと考えた広報担当の大熊拓也くん(サービス創造学部3年)は、「教職員の方が集まる場所で案内状を配布したり、知っている先生に広めてもらうようにお願いしました」と笑顔で話す。
 
春学期のプロジェクトは、昨年から継続してコミュニティカフェ・プロジェクトを選択した3年生にとっては「腕の見せ所」。
昨年のアジアンカフェで代表を務めたサービス創造学部3年冨澤良くんは、今回はデザイン班の一スタッフとして仕事にあたった。「いろいろな立場を経験することで仕事の見え方が変わります。それに気付けたのも同じプロジェクトを選択したからこそ。何事も長く続けることの大切さを学びました」と熱く語った。
 
ランチタイムには、カフェの前に人だかりができ、学生と教職員との間にも自然と会話が生まれる。そこには、カフェ・プロジェクトが目指す交流の形があった。
 
 

こちらも初の試みとして、コミュニティーブースに生きた魚を展示。アクアリウムが若い人の間で盛況だったと聞いて展示に踏み切ったという。
涼しさを演出するため、展示物の容器はすべてガラス瓶にした。
手薄になったところにすかさず手伝いに入る、企画代表の田中大雅くん(手前)。
7月7日七夕当日のみ、シェ・シーマ本八幡店の七夕をイメージしたマカロンを限定販売。1個180円。
会計・申請班リーダーサービス創造学部3年小谷達也くん。あえて裏方の仕事を選択した理由は、「お金や書類申請は、プロジェクト全体のどの仕事にもかかわってくるから。締め切りの進行表を作って締め切りを間違えないようにするなど、業務改善を図りました」と語る。
空間レイアウト班リーダーの林萌々子さん(サービス創造学部3年)。「デモンストレーションを何度も繰り返すことで、レイアウトもどんどん良くなりました。飾りつけの星が偶然にも夏の大三角形になっていて驚きました。」
デザイン班リーダー、レイアウト班小川あゆみさん(サービス創造学部3年)。「中小企業論やマネジメント論など、授業で学んだこととプロジェクトはリンクしています。実践する場があると頭に残りますね。
黄色い布地は天の川。壁の黒板はカフェをイメージして飾りつけを行った。
ゴミ箱にも涼しさを感じられる飾りつけを施す。