千葉商科大学「CUC International Square」

2016年5月10日、千葉商科大学に外国語や異文化に触れることができる施設「CUC International Square(以下iSquare)」が誕生した。リラックスしながら、生きた外国語や異文化理解の機会を増やすことを目的に開設された同施設。同大学のサービス創造学部の学生をはじめ、各学部の学生が毎日利用しているというおシャレなiSquareとはどのような施設なのか、Kicky!編集部が潜入した。


日本語厳禁、使用できるのは英語のみ

ウッドデッキの入り口をはじめ、ソファやテーブル、書棚など外国のカフェ風の内装というiSquareは、教室の外で英語を使うことを目的とした施設で、同大学の正門近くにある瑞穂会館の一部をリノベーションして開館した。アメリカ出身の外国人スタッフが2人常駐し、この空間に一歩足を踏み入れたら、日本語は厳禁。でも英語は苦手……という学生でも大丈夫! 英語で行うゲームやスポーツ、料理などのプログラムがあったり、バラエティ豊かな文化イベントがあったりと、気軽に楽しめるものが満載だ。さらに、週1回は中国語でコミュニケーションを図れるプログラムも用意されている。また、人と英会話するのはちょっと恥ずかしいという学生にとっても、PCの向こう側の先生と英会話ができるオンラインチャットの設備(予約制)もあるため安心して利用できるという。

 

外国人の常駐スタッフ、シェルビー(左)とグレン(右)が学生たちをお出迎え。

 


グローバル人材を育成するために

施設設立の背景には、国際化が加速していることがあげられる。同大学ではこれまでダブル・ディグリープログラムの実施や、語学研修・国際交流プログラムの充実を図ってきたが、さらにさまざまな分野で活躍できるグローバル人材を育成するために、こうした施設をオープンさせた。
実際に、毎日のようにこの場を利用しているという商経学部1年生の女子学生は、「常駐スタッフのふたりに英語の宿題のわからない部分を聞いたり、留学生と英語でお喋りしたりして過ごしています。まったく英語がわからなかったけれど、徐々に耳が慣れてきたのか、少しずつ分かるようになってきました。家に帰って復習したり、英単語も調べたりするようになりました」と英会話に意欲を見せた。

 

予約制のオンライン英会話のブース。25分間、PCで先生と会話をすることができる。

 


話題の的!? 今秋リノベーション予定の複合施設

瑞穂会館の1階の約140㎡の敷地につくられたiSquare。現在、その他施設もリノベーション中で、9月には「The University HUB(複合施設)」と名称を変えて地下1階、地上2階の新たな施設が誕生する。これらをプロデュース・運営するのは、昨年5月にオープンした同大学の学食「The University DINING」も手掛け、世界一の朝食を提供する「bills」をはじめ「マックスブレナー」、「アイスモンスター」など話題の店舗を運営するトランジットジェネラルオフィス。さらに内装デザインには新進気鋭のクリエイター勝田隆夫氏(ライン代表取締役)を、ロゴデザインには、表参道ヒルズをはじめとするさまざまなロゴデザインを行うアートディレクター・グラフィックデザイナーの鈴木直之氏(ダイアグラム代表取締役)を起用するなど、日本を代表するさまざまなクリエイターたちが携わる。新たな施設HUBにはライブスタジオやダンススタジオ、シアターなど、エンターテインメント施設も入るとか。DININGに続き、今秋、再び同大学が話題をさらいそうだ。
 

正門入ってすぐ左手、瑞穂会館の1階の一角にあるiSquare。みずほ会館は、「The University HUB」と名称を変え、この秋リニューアルオープンする予定だ。

 
 
【CUC International Square インフォメーション】
・アクセス/千葉商科大学 〒272-8512 市川市国府台1-3-1
・電話/047-372-4111(代)
・開館時間/平日10:00~17:00
 

iSquareの入口はウッドデッキでつくられた。「International Square」のロゴはアートディレクター・グラフィックデザイナーの鈴木直之氏が手掛けた。

受付では、自分たちで名前を記入する。スタンプカードもあり、何ポイントか貯まると素敵な商品がもらえるとか!?

壁一面、本棚となっており、辞書や小説、漫画など、外国語の書籍が並ぶ。

オープニングセレモニーでは、実際にiSquareで行われるゲームの体験会も。参加された皆さん、楽しそう!