千葉ジェッツ・プロジェクト
「千葉商科大学マッチデー」“NEON DANCE JETS”

2015年12月12日(土)13日(日)の2日間にわたり、千葉県・船橋アリーナで開催された千葉ジェッツ対三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋の公式戦。この2連戦は「千葉商科大学マッチデー」として、同大学サービス創造学部の「千葉ジェッツ・プロジェクト」のメンバーがイベント演出の企画・運営に当たった。
千葉県で唯一のプロバスケットボールチームで、2016年秋に発足する新リーグ「Bリーグ」で1部入りが確定している千葉ジェッツ。同学部公式サポーター企業でもあるジェッツのホームゲームで、学生たちが仕掛けた集客力アップ作戦とは。

 
 
千葉ジェッツ・プロジェクトでは例年、「千葉商科大学マッチデー」として組まれるホームゲームの会場内イベントを企画している。千葉ジェッツの運営会社、株式会社ASPEの執行役員であり、同学部の特命講師を務める梶原健氏は、「10~20代の若年層のファンの拡大」を今年のテーマに掲げた。
春からリサーチを重ねたプロジェクトメンバーは、学生たちに人気が高い「ダンス」を中心に企画を立案。「NEON DANCE JETS」というネーミングで、カラフルな空間とDJミュージックを兼ね備えた演出で評判の「エレクトリックラン」や「カラーラン」をヒントに、これまでのマッチデーとは趣向を変えた演出を取り入れた。
 
初日のメインイベントは「NEON JETS」。六本木のディスコクラブ「マハラジャ」とコラボレーションし、試合後にダンスイベントを開催。ネオングッズを身に着けたブースター(バスケットボールファン)たちも、クラブさながらに踊って騒げる非日常的な空間を楽しんだ。
 


千葉ジェッツフライトクルーチアリーダーズ「STARJETS」と千葉商科大学のチアダンスチーム「glitter’s」が共演。


ブースターもコート上で一緒にダンス!

 

2日目は、千葉ジェッツのオフィシャルサポーターを務めるアイドルグループ「仮面女子」がスペシャルゲストとして登場。ダンスパフォーマンスと歌でブースターを盛り上げ、アリーナがライブ会場と化した。

 


ハーフタイムに登場した「仮面女子」。ライブで盛り上げた後、観客席にプレゼントが当たるボールを投げ入れた。

 
さらに、ジェッツ同様、同学部の公式サポーター企業を務める「千葉ロッテマリーンズ」から江村直也選手と球団マスコットのマーくんが、「ジェフユナイテッド市原・千葉」からクラブマスコットのジェフィが駆けつけて、3クラブのコラボが実現。ハーフタイムには、江村選手が1分間のドリブルシュートにチャレンジして、アリーナを大いに沸かせた。
 


千葉ロッテマリーンズからマーくんと江村選手、ジェフユナイテッド市原・千葉のジェフィも駆け付けたティップオフセレモニーでは、プロジェクトリーダーの市村創一郎くん(サービス創造学部3年)、佐藤拓弥くん(同2年)がご挨拶。

 
また、千葉商科大学のチアダンスチームglitter’sとプロジェクトメンバーがコートに降り立ち、12月1日に発表されたばかりの新応援歌「千葉ジェッツの歌」に合わせてダンス。ブースターと一体になって選手にエールを送り、会場を盛り上げた。
 
選手やマスコットのジャンボくんらが出演するプロモーションビデオを制作・放映したり、SNSを活用したりといった学内での宣伝活動はもちろん、「マハラジャ」に告知チラシを置いたり、「仮面女子」のライブ会場でチケット販売を行ったりするなど、学外活動にもチャレンジした。その結果、チケット販売数は昨年の2倍となり、過去最高の売上を記録した。
2年連続でプロジェクトリーダーを務めた市村創一郎くん(サービス創造学部3年)は、「今年は『10~20代の若年層のファンの拡大』というミッションからぶれることのないように、各チームのリーダーと徹底的に意思の統一を図ったことが結果に繋がったと思います」と胸を張った。
 


ジェッツのマスコットのジャンボくんとともに記念撮影するリーダーの市村くん。

 
担当の滝澤淳浩准教授は「今回、観客数の増加というミッションに挑み、アクシデントやピンチに直面することがたびたびありました。ビジネスにおいて収益を得ることはもちろん、観客の満足度を高めるサービスを創造することの大変さを学生たちは痛感したと思います。その中で、学生たちが互いにカバーし合うことで、一体感が生まれていった。このプロジェクトを通し、一人ひとりの力を合わせれば想像もできないような大きな力が発揮できるということを実感できたのではないでしょうか」と評価した。
 
初日は77対81で惜敗した千葉ジェッツだったが、2日目は71対64と、船橋アリーナ今季初白星を飾った。両日ともに、4,000人を超えるブースターが駆けつけた千葉商科大学マッチデーは、大歓声に包まれて幕を閉じた。
 


一大イベントを終えたプロジェクトメンバー。ホームゲーム初勝利を果たした選手たちとの記念撮影に自然と顔もほころぶ。

 

「ネオン」モチーフの装飾に彩られたアリーナへ向かう階段。
一番力を入れた入り口正面の装飾。
「電源の確保ができない中、ネオンのイメージを打ち出すのに苦労しました」と装飾チームリーダー森山恵里花さん(サービス創造学部2年)。
選手への寄せ書きコーナーは子ども達で賑わった。「装飾チームと連携してこの企画を考えました」と話す広報チームリーダーの吉村駿太郎くん(同2年)。
企画チームリーダー千葉卓弥くん(同2年)は、他チームとの連携やメンバーのモチベーションUPに奮闘した。
「来年もまた営業チームのリーダーに挑戦したい」と語る増田侑太くん(同2年)は、「仮面女子」のライブ会場でのチケット販売でも活躍。
リーダーの市村くんを中心に最終チェックの打ち合わせ。
千葉商科大学の先陣を切って、glitter’sが観客を盛り上げた。
同学部のPVも場内で放映。
同大学出身のフリースタイルバスケットボーラーTaMaがパフォーマンス。
サービス創造学部の公式サポーター10社から提供していただいた景品を並べ、引き換えの準備。
千葉ジェッツの勝利に沸くプロジェクトメンバー。