サービス創造大賞2015、受賞者決定!

千葉商科大学サービス創造学部の恒例企画、「サービス創造大賞」。今年度は、全国の高校生、大学生、一般の方を含め、2,286件(一般課題部門:1,534件、企業課題部門752件)の応募があった。数多くの応募の中から、一般課題部門と企業課題部門で大賞に輝いた2人に喜びの声を聞いた。

 
同学部では、2008年より毎年、新しいサービスのアイデアを募集するコンテスト「サービス創造大賞」を開催している。2015年度で8回目となった今回は、一般課題部門では「あったらいいな、こんなサービス」、企業課題部門では、同学部の公式サポーター企業である、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」を運営する株式会社ASPE、プロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」を運営するジェフユナイテッド株式会社、セントラルスポーツ株式会社、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」を運営する株式会社千葉ロッテマリーンズ、株式会社ルネサンスの協力のもと、「あったらいいな、スポーツのこんなサービス」のアイデアを募集した。
同学部の公式サポーター企業57社および同大学の審査委員会による審査の結果、大賞3点、優秀賞5点、高校賞17点が選ばれた。
 


安全な道を教えてくれるサービス「安道さん」

一般課題部門の大賞を受賞したのは、北海道岩見沢緑陵高等学校情報コミュニケーション科2年の堂本京矢くん。安全な道を教えてくれるサービス、名付けて「安道さん」を提案した。「学校の登下校の途中には、坂や信号のない交差点などがあります。ハンディキャップを持つ方や小さなお子様が不安にならないよう、道案内をしてくれるサービスがあればと思ったんです」とアイデア誕生の経緯を語る。夏休みの宿題として出されて、わずか5日間でこのアイデアを思いついたという。
受賞した感想を聞くと、「このコンテストには今回初めて応募しました。『全国で1番』という賞をいただいたのも初めてで、とても嬉しかったです。私自身よりも周りの友人たちの方が驚いていました」と明かした。「岩見沢緑陵高校の情報コミュニケーション科では、授業に関連したさまざまな資格取得ができます。賞金はその試験の受験料やテキスト代など、スキルアップのために使いたいと思います。また、3年生になると、『地域』をテーマにすべて私たちの手で調査・研究活動を行う『課題研究』という授業があります。『安道さん』の考え方を活かしながら地域に貢献する活動ができれば」と抱負を述べた。
 


マイナー競技からのアイデア誕生

一方、千葉商科大学サービス創造学部2年の川名和颯くん(※参考記事はこちら)とともに企業課題部門で大賞を受賞したのが、「スマホで簡単 トップアスリート育成メール」を提案した青森大学経営学部2年の中嶋潤くんだ。スポーツをしている時の姿や動作を動画で撮影してメールで送ると、専門家がアドバイスしてくれるというサービスである。中嶋くん自身、男子では珍しい新体操の競技を行っていることから、こうしたサービスによってマイナー競技である男子新体操の普及にもつながるのではないかと期待を寄せている。大賞に選ばれた感想を聞くと、「正直、応募したことすら忘れていたので大賞に選ばれたと聞いて最初、なんのことか分かりませんでした(笑)。色々な人からおめでとうといわれて、すごく嬉しかったです」と笑顔で振り返った。「自分は寮生活でテレビを持っていないのでまずはテレビを買おうと思っています。また練習でも使えるようなイヤホンも欲しいです」と賞金の使い道を明かしてくれた。
「もし自分のアイデアが実用化されてさまざまなスポーツをしている人たちのためになったらとても嬉しい。将来、高校の先生になりたいと思っています。自分が今回、大学の先生の勧めで応募したように、自分も先生になったら生徒たちに応募させたいと思っています」と語った。
 
 
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